令和4年第4回苅田町議会定例会が、2022年9月27日に開催された。議長の坂本東二郎氏は会議の開会時間に先立ち、全員の出席を確認して会を進行した。
この日の主要な議題には、意見書案や予算関連の議案が含まれており、特に「女性デジタル人材育成を強力に推進するための支援を求める意見書案」が提出され、意見の賛同を得た。評価の高いこの案について、公明党の小山信美議員は、地方での女性デジタル人材育成の重要性を強調し、必要な支援の実施を求める意見を表明した。
さらに、追加議案に関して、遠田孝一町長が「令和4年度苅田町一般会計補正予算」について提案を行った。議案は、価格高騰の影響を受けた世帯への救済策として、1世帯あたりの給付金を5万円とし、総額162億円を超える予算の追加を含むものである。質疑では、住民税非課税相当の収入を持つ家庭への支援策が議論された。
議員の白石学氏は、支援が必要な住民への周知名について、徹底的な情報提供が必要であるとの見解を示す一方、この施策が多くの家庭に行き渡ることへの懸念も述べた。総務課長の本丸尚禎氏は、健全な情報伝達の重要性を認識し、広報・SNS等を使った取り組みの推進を案内した。
また、議案の審査が行われ、包括的な委員会報告が続けられた。委員長たちは、それぞれの所管事項について審査の経過と結果を説明し、全ての議案が全会一致で承認される結果となった。特に、産業建設常任委員会は、自動車関連企業の立地促進を図る施策についても言及した。これにより、地域経済の活性化への期待も寄せられている。
最後に、閉会の際に議会閉会中の委員会調査事項及び議員の派遣に関する提案がなされ、全会一致で決定された。議長の坂本東二郎氏は、円滑な議会運営を促し、今後の議会活動へ期待を寄せた。議会は、午前11時28分に閉会した。