令和3年6月8日、苅田町議会は第3回定例会を開会した。
議長、坂本東二郎氏は会議の冒頭で、議会の活動と現在の状況について述べた。活動は新型コロナウイルス対策に注力しており、ワクチン接種の促進が重要であると強調した。
町長、遠田孝一氏は、町政報告の中で新型コロナウイルス関連の動きに言及した。6月1日現在、町内で141名の陽性者が確認されており、高齢者のワクチン接種は進行中であることが報告された。具体的には、対象高齢者の中で1回目の接種を終えた者は3,100名で、接種率は約31.7%に達しているという。
町長は、今後もワクチン接種を推進し、町民の協力を求めた。特に、集団接種に加え、医療機関での個別接種や施設への巡回接種が計画されている。また、町は感染防止策を徹底し、業務の継続に努めていると述べた。
さらに、町政報告では、スターフライヤー社員の受入れについても言及された。新型コロナによる人材不足に対応するため、同社から研修員を受け入れ、地域の交通機関の維持と町民サービスの向上を目指す。
デジタル化についても報告があり、苅田町デジタル・トランスフォーメーション準備本部が設置された。これにより、電子行政の推進が図られる。
コミュニティバスの運行時刻改正や新しい高架橋の開通についても触れ、住民の生活利便性向上に寄与することが期待されている。
議案の審議に関しては、立案された議案は特に新型コロナウイルス関連の補正予算や教育費の支出など多岐にわたる。遠田見町長はこれらを重要かつ緊急の案件として、慎重な審議を求めた。全ての議案が住民生活の質を向上させるものであるとの認識が示された。
議会は次回以降の会期も含め、引き続き住民に寄り添った活動を行う姿勢を示し、町政に対する理解と協力をお願いした。