令和2年9月8日、苅田町議会の一般質問が行われた。議員たちは、新型コロナウイルス対策や防災、農業問題に関する重要な論点を次々と提起した。
特に注目を浴びたのは、新型コロナウイルス感染症対策についての質疑であった。村上智宣議員は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う町の支援策について、どのような予算を計上しているのか」と町長に質問した。遠田町長は、感染症の影響を考慮し、町民の生活を守るための施策として、2,752万円をかけた新型コロナウイルス対策予算を提示した。
続いて、議員からは小波瀬西工大前駅の整備事業への期待も寄せられた。村上議員は「現在の進捗状況と今後の見通しについて教えてほしい」と問うと、副町長の澤渡裕文氏は「駅舎の現状を活用しつつ、安全対策を優先した整備方針で進める」と述べ、今後の協議に期待を寄せた。
また、防災に関する質問では、金森防災・地域振興課長が、先日の台風による避難者数について説明した。避難所の運営状況を踏まえ、コロナ対策も徹底する必要性が強調された。金森課長は「避難者が192世帯、323名に上り、混乱はなかった」と報告しつつ、今後も避難所の安全対策に万全を期すと約束した。
農業問題については、農政課長の沖永徳浩氏がトビイロウンカによる被害を報告。特に稲作において甚大な影響が出ていることを伝え、農業共済の重要性を訴え、地域の農業者への支援を続けていくと強調した。
最後に、教育問題に関して、井上教育長は国民健康保険税、就学援助制度に関する街の取り組みについて説明し、子どもたちに生活の保障を確保する重要性を強調した。町長、議員たちは今後の計画や施策の展開について前向きに取組む姿勢を見せた。