令和2年2月26日、苅田町議会の定例会が開催され、会期は本日から29日間に決定した。これに伴い、議会の活動報告も行われ、今後の議会活動の方向性が示された。
初めに、会議録の署名議員として、岩谷潔議員と尾形均議員が指名された。続いて、会期は3月25日までとされ、議事日程に沿った進行が確認された。
本定例会の要となる議会報告では、坂本東二郎議長が、議会の透明性を高めるための活動を説明した。特に、議会活動の見える化を目指し、議長の過去の活動内容が詳細に報告され、その結果、地方自治の二元代表制における議会の役割を強調した。
さらに遠田孝一町長による町政報告が行われた。ここでは、新型コロナウイルス感染症への対応が取り上げられ、町の行事やイベントが中止または延期の措置が取られたことが報告された。この状況に対し、町は各関係団体に対して感染拡大防止を徹底してほしいとの要請を行った。
また、財政状況と当初予算案が示され、一般会計予算として131億5,978万円が計上された。これは、前年度よりも2億5,131万2,000円の増となり、公共施設の老朽化対策などさまざまな施策に充てられる見込みである。
歳入の主な増加要因としては町税の増収があり、特に固定資産税の増加が計上された。一方で、歳出では人件費と扶助費が依然として圧迫要因となっており、社会保障関係費の増加が財政に影響を及ぼしている。
議案上程では、令和2年度の一般会計予算に関する承認が求められた。議長は、議案の内容を慎重に審議するよう呼びかけた。また、予算特別委員会の設置についても異議なく可決され、今後の審査に向けた体制が整えられた。
今回の議会では、緊急で重要な議案が多く取り上げられており、町の将来に向けた前向きな議論が期待される。議会の透明性を高める施策の実施とともに、町民への情報提供に努めていく姿勢が顕著であった。