令和4年12月定例会の苅田町議会において、さまざまな重要なテーマが議論された。
特にパンジープラザの廃止に関する問題は、多くの議員から関心を寄せられた。白石学議員は、パンジープラザの廃止による福祉後退の懸念を示した。町長の遠田孝一氏は、廃止の方針を伝え、福祉機能の継続について配慮する姿勢を強調した。また、「移転する場合でも事業が継続できるよう努める」と述べ、利用者の不安を和らげる必要性に触れた。
次に、町営住宅に関する現状と今後の方向性についても議論が交わされた。白石議員は、老朽化が進む町営住宅の統廃合について発言し、入居者への適切な説明が必要だと訴えた。町長は、老朽化した施設に対する対策を講じていく考えを示し、建物の安全性確保を優先事項として取り組む姿勢を見せた。
また、奨学金支援の関心も高まった。白石議員は、地域の若者への支援が今後の町の発展に寄与すると述べ、支給型への見直しを求めた。町長は、現行の貸与型制度について満ち足りない状況を認識しており、今後の検討課題として取り組む意向を示した。
最後に、ごみステーションの見守りカメラ設置についても意見が出た。白石議員が周辺の事例を引き合いに出し、導入の必要性を訴えると、環境課長は予算的な課題を挙げつつも、不法投棄対策に向けたカメラ設置の可能性を検討することを約束した。
今回の議会では、地域社会の福祉や教育に関する重要なテーマが取り上げられた。各議員が積極的に意見を交わし、今後の施策に向けた具体的な方向性を模索する姿勢が伺えた。町民の期待に応えるためにも、実効性のある施策が求められている。