令和5年9月12日、苅田町議会は第5回定例会を開催し、町政の重要事項を協議した。
本会議では、追加議案の上程を含む8つの日程が設定された。
特に注目されたのは、議案第81号の人権擁護委員候補者の推薦についてだ。これにおいては、遠田孝一町長が岩田孝秀氏の推薦を求めた。議長はこの議案の審議を迅速に進める方針を示した。
続いて、総務常任委員会の報告では、議案第59号、令和5年度苅田町一般会計補正予算(第5号)について審査された。委員長の尾形均氏は、歳出からの審査経過を報告し、全会一致での可決を強調した。特に自治振興費については、地域公民館の修繕支出が了承された。
また、産業建設常任委員会による報告では、同じく議案第59号、令和5年度一般会計補正予算が審査され、高評価の意見が多く寄せられた。桝谷忠明委員長は、北九州空港整備負担金の使途明確化が重要であると訴えた。
厚生文教常任委員会の報告も行われ、青少年後見センターに関する質疑が活発に行われた。友田敬而委員長は、青少年支援の重要性を述べ、予算案が全会一致で可決されたことを報告した。特に、保育所物価高騰対策が評価された。
決算特別委員会による複数の決算認定も行われ、末石伸二委員長は、利用者数や寄付金の増加など、前年と比較して好調な結果を説明した。議案第66号、令和4年度決算の認定が全会一致で決定され、他の決算案も同様の結果となった。
議会閉会中の各委員会調査事項についても報告があり、今後の調査や研修のために議員が派遣されることが決定された。
この日程に関しては、参加意見もなく、円滑に進行した。
本会議の最後には、任期満了を控えた議員の挨拶があり、町長の遠田孝一氏が総括した。彼は新型コロナウイルスへの対応や町政を支えた議員たちに感謝を述べた。議会の活動を評価し、今後も町民の安全を守るたゆまぬ努力を求めた。議長の坂本東二郎氏は、これらの活動に触れ、苅田町のさらなる発展を祈念しながら議会を閉じた。