苅田町議会では、「諸課題の対応について」のテーマの下で、渇水対策や汚水処理計画の見直し、財源確保に関する審議が行われた。
この会議では、まず渇水問題が取り上げられた。近年、油木ダムの貯水率が低下している現状を踏まえ、町長は国が進める水道事業の広域化の中で、北九州市との協議を行い、渇水時の緊急取水の対策についても検討を進める意向を示した。加えて、水源確保の重要性を強調し、町づくりの進行に伴う水道の整備の必要性が訴えられた。
次に、汚水処理計画について話し合われた。町長は、令和2年度に公共下水道認可区域の見直しを予定し、雨水に関しては磯浜、神田ポンプ場の改修計画を示した。加えて、幸町のポンプ場についても県と協議していく方針である。
財源確保の見通しについても大きな関心が寄せられた。町長は、企業誘致や定住化の推進に努め、歳入を確保する必要性を認識していると述べ、公共施設の老朽化や維持管理にかかる経費の増加に警鐘を鳴らした。
さらにごみ処理の現状も見直しが求められた。循環型社会基本法に則り、地域社会がごみ処理に取り組むことの重要性を再確認し、助成金の活用や民間活動の促進に向けた答弁も行われた。