令和3年9月3日、苅田町議会は第5回定例会を開催し、さまざまな議案についての質疑が行われた。
その中でも、決算特別委員会の正副委員長の互選結果がまず報告された。新たに委員長には村上智宣議員、副委員長には屏正隆議員が選任され、議会の日程に従って進行された。
議案質疑では、令和3年度苅田町一般会計補正予算の第7号が中心に扱われた。この予算に関連して、梶原弘子議員から一般管理費に関する修繕費用に対する質問が寄せられた。総務課長の本丸尚禎氏は、当初の予算が300万円であったにもかかわらず、エアコンの修理などで残額が40万円を切ったと述べ、追加で100万円の補正を求めていることを説明した。
また、教育費に関する質疑も行われた。尾形均議員は町民プールの経済運営について懸念を示し、過去の決定に対する疑問を呈した。生涯学習課長の山口悟氏は、年間約10万人がこのプールを利用しており、手軽に運動できる施設として町民に親しまれていると答えた。プール運営の経費と収入のバランスについても疑問が出たが、町側は維持管理の必要性を強調した。
さらに、リサイクルセンターの業務委託に関する質疑では、環境保全課長の笠本祐司氏が、長期包括的な業務委託のメリットとして、機器の延命化やコスト削減が期待できると述べた。議員からは、委託による人件費削減の効果についても確認が求められ、清掃事務所の職員が減ることで約2400万円の人件費削減が見込まれると説明した。
この日の議会では、計22件の議案が付託され、今後の委員会での審議が予定されている。議論は多岐にわたるが、地域課題への対応が求められる中、町民の声がどのように反映されるかが焦点となっている。