令和元年6月11日、苅田町議会は第3回定例会を開催した。
この会議では、村上智宣議員と髙橋達之議員が会議録署名議員に指名された。
会期は6月11日から28日までの18日間と決定した。
その後、町長の遠田孝一氏が町政報告を行った。まず、かんだ港まつりが延期されたことについて謝罪した。安全が確保できないため、11月中旬以降の開催を目指すと述べた。
次に、渇水対策についても言及した。油木ダムの貯水率が15%と低迷しているため、節水呼びかけを行い、公共施設の利用停止も決定された。より厳しい状況になる場合、渇水対策本部の設置も視野に入れているという。
さらに、町民説明会の成果を報告し、参加者からの意見を交えながら町の施策や課題を議論したことを強調した。
企業立地協定の締結についても触れた。自動車部品製造の株式会社クマダが新松山臨海工業団地に新工場を設立する予定で、地域の雇用創出につながると期待している。
また、北九州空港の利用状況が報告された。昨年度の国内線と国際線の利用者は合計178万人に達し、前年より増加した。
最後に、コミュニティバスの運行開始について触れ、低床バスの導入やフリー降車制の実証実験を行い、町民の意見を反映させる方針が示された。
その後、町長は14件の議案を提案した。予算に関連する議案に加え、介護保険条例の改正や森林環境譲与税基金条例の制定など、様々な施策が含まれていることが確認された。
議会は各議案の慎重な審議を求め、終了した。