令和2年12月定例会が始まり、重要事項が数多く議論された。
まず、坂本東二郎議長が開会を宣言し、出席議員数は16名であった。各議題について慎重に審議が進む中、会議録署名議員が指名され、末石伸二議員と花見文敏議員が選定された。次いで、議会の会期は12月18日までの18日間に設定され、異議なく決定された。
坂本議長は、前回会議以降の議会活動について報告した。特に重要な出来事として、苅田町上下水道課職員が行革甲子園でのグランプリ受賞について触れた。同大会では、水道管路のデジタル化による経費削減事例が評価され、町の名を広めた。
また、総務常任委員会が公民連携についての視察を行い、産業建設常任委員会は上下水道施設の視察を実施したと報告され、議員らの活動が強調された。議長自身も、全国大会への出席や地域行事への参加を通じて、町の課題に取り組んでいることが伝えられた。
続いて行われた町政報告では、遠田孝一町長が新型コロナウイルス感染者数の経過について報告した。新たに感染者が確認されたことを受け、町民に対する感染防止対策への協力を呼びかけた。また、経済状況と財政見通しについてものべ、国の動向を注視しつつ適切に対応する意向を示した。
11月議会では一般会計の補正予算が承認され、今後の財政運営についても言及があった。特に医療体制維持や商業支援を目的とした経費の計上が目立つ。新型コロナウイルス対策や社会保障関連経費が増加傾向にあることから、今後も予算の見直しが求められる。
遠田町長は12月補正予算案を提案し、これによって一般会計が増加すると説明。また、選挙運動に関する条例制定や医療費支給に関する改正も行う方針が示された。議案の一層の深掘りについては、議会の判断に委ねられた。
結びに、坂本議長が本日の議事が全て終了した旨を告げ、散会の挨拶を行った。議事はあっけなく終わりを迎えたが、充実した内容であった。議員、町長ともに今後の課題に取り組む意欲を新たにしている。