苅田町議会は令和4年9月9日に開催され、様々な議題が取り扱われた。
まず、議員からは今年の夏の異常気象についての質問が寄せられ、尾形均議員が水不足の影響を詳述した。特に、今年の水稲栽培において水不足が顕著であったことを指摘し、農業界に及ぼす影響が懸念されていると述べた。彼はまた、「地球温暖化によりこの状況は今後も続く」と警鐘を鳴らし、町の貯水対策が急務であると強調した。
これに対して、遠田町長は渇水対策として北九州市からの水供給を検討していることを明らかにした。「北九州市は水が潤沢にあるため、川から水を頂くのが最も効果的」と述べ、安定した水供給を目指す意向を示した。
このほか、都市計画についても議論が行われた。尾形議員が市道の整備状況について質問し、学校の体育館の空調導入や、避難所としての設備の必要性についても意見が交わされた。教育長は、避難時の健康面を考慮し、現在のスポットクーラーや大型扇風機の活用を推奨した。
また、梶原弘子議員により、部落差別調査の実態が取り上げられ、「調査は県が行っており、苅田町独自ではない」と説明された。このように、議会内では苅田町の現状を反映した多岐にわたる議題が扱われた。
議長の坂本東二郎議員は、本日の議会についての総括を行い、今後の課題や施策への取り組みを述べ、会議を終了した。議会では地域の問題点に対する意識が高まっており、今後の施策展開に期待が寄せられる。