令和3年6月11日、苅田町にて第3回定例会が開催された。議案質疑や議案の付託が行われ、様々な要件が審議された。
まず、議案第42号として上程された令和3年度苅田町一般会計補正予算について議論された。白石学議員が、総務費に関する質疑を行い、「機構改革の内容」と「A3プリンターの購入根拠」を問うたのに対し、財政課長の藤原昌彰氏は、新たに設置される財政課内の施設管理室において、学校施設の営繕を行う技術職員が必要とされ、A3印刷が可能なカラープリンターの購入が計上されたと説明した。
次いで、人事交流研修負担金が980万円計上されている件について、議員の小山信美氏は、その目的と経緯を問うた。本丸尚禎総務課長は、コロナウイルスの影響で業務の執行体制が手薄になり、外部から職員を受け入れることの重要性を訴えた。配属先は明言できないが、必要に応じて職員不足の部分を補うとの見解を示した。
また、カーボンニュートラルに資する設備投資を促進するための条例についても議論が行われた。この条例は、温室効果ガス排出をゼロにするための取り組みを促すもので、町長の遠田孝一氏は、地域の工業企業に配慮しつつ進める考えを示した。環境問題へのアプローチは、町にとって急務であり、議員たちからはその進捗に関心が寄せられていた。
全体として、今回の議会では予算や条例提案が多岐にわたり、地域の未来に関わる重要な決定が行われた。特にカーボンニュートラル宣言は、苅田町の企業にとっても新たな挑戦であることが強調されており、期待される効果への対応が求められる状況である。