令和5年第2回苅田町議会定例会が開会された。
本議会では、会期が30日間と決定され、町政報告が行われた。町長の遠田孝一氏は、寒波対応について、特に水道管凍結の対策を強調した。水道管凍結による漏水の報告が67件あり、市民の安全が最優先と述べた。
また、令和5年度当初予算案についても報告された。一般会計予算は154億2826万円で、前年度比で12694万円の増加を見込んでいる。町税の増収が予想される中、公共施設の老朽化対策や社会保障関係費の増加など、厳しい財政運営が求められる。
遠田氏は、予算編成において、デジタル化の推進やSDGsの取り組みを重要視したと発言した。特に、公共施設のデジタル窓口が設けられ、市民の利便性向上を目指す。更に、初年度のマイナンバーカードを利用した手続きのオンライン化が進められていることに触れた。
議案の一括上程が行われ、令和5年度の様々な特別会計予算が審議される見込みだ。議会終了後、予算特別委員会も設置され、精緻な審査が進められる予定である。町議会では今後も地域の未来を見据えた施策を展開していく考えが示された。
議長、坂本東二郎氏は、今後の議事も注意深く進めていく必要があると述べ、各議員の積極的な意見を求めた。町民への情報提供を強化し、町政への理解を深めることも重要な課題として挙げられた。