令和5年第4回苅田町議会定例会が6月23日に開かれた。
本会議では、複数の重要議案と意見書が上程され、全会一致で可決された。
特に注目されたのは、議員提出の発議案第2号で、苅田町議会議員の請負状況の公表に関する条例の制定である。提案者の小山信美議員は、地方自治法の改正を踏まえ、請負状況の透明性を確保することを強調。議会運営委員会にて審査され、質疑や討論を省略の上、全会一致で可決された。
次に、意見書案が3件上程された。特に、白石学議員が提案した特別支援学校への教員配置の適切化を求める意見書では、特別支援教育を受ける児童生徒の増加に対する対応が求められ、専門的な知識を持つ教員の増員が不可欠であると訴えた。
また、村上智宣議員による最低賃金法改正を求める声も力強く、地域間格差を是正し、全国一律の適正な賃金が求められているとして、議員たちの賛同を得る形で可決された。
さらに、発議案第3号では、東九州新幹線の早期整備を求める意見書が上程され、町の発展と経済活性化のためのインフラ整備が急務であると訴えた。
その後、総務常任委員会、産業建設常任委員会、厚生文教常任委員会の順に報告が行われ、各委員会に付託された議案について審査結果が報告された。特に、議案第43号である令和5年度苅田町一般会計補正予算については、複数の質疑を経て全会一致で可決され、各種工事や事業計画が今後進められることとなった。
最終的に、全ての議案が原案通り可決された。議長は、閉会中の各委員会調査を継続することを決定し、議員の派遣についても異議がなく承認された。会議は午前10時45分に閉会となった。