令和4年9月1日に開催された苅田町定例議会では、重要な議題が取り上げられた。
議題の一つ目は、決算特別委員会の正副委員長の互選結果報告である。この委員会は、8月30日に設置され、委員長には屏 正隆議員、副委員長には村上 智宣議員が選任される。
次に、議案質疑に移り、議題第53号である令和4年度一般会計補正予算について、議員たちが様々な質問を行った。特に、歳出の質疑において、梶原 弘子議員が提出した高速道路対策費に関する質問が注目された。彼女は、騒音調査委託料の使途について、田口 和幸交通商工課長に問いただした。調査は浄土院地区で行われ、騒音規制法に基づく自動車騒音基準値の測定が目的であると説明された。これに対し、梶原議員は過去に出た調査結果との整合性を気にしたが、田口課長は高速道路の4車線化を考慮した必要な調査であると回答した。
さらに、農業振興費についても質疑が行われた。梶原議員が、農業経営収入保険料補助金の内容について質問し、加藤 孝二農政課長が経営努力による収入減少に対する補償であると説明した。また、水路改良工事に関する具体的な場所についての問にも、桃坂 昭生建設課長が答えた。
また、尾形 均議員は、町債についての疑問を表明した。27万円の借入れの意義について、藤原 昌彰財政課長はこの金額が将来的な空港整備事業の負担金であり、費用の平準化を図る意義があると述べた。尾形議員は、借入れの価値についての疑問を持つ一方、福祉や産業振興など他の分野についても有意義な財政運営を求め続けた。
最後に、すべての議案について付託することが決定され、本日の議事は午前10時52分に散会した。苅田町では、財政運営や今後の計画に関し、議員たちの発言を通じて多角的な議論が行われている。特に、環境問題やインフラ整備など、町民の生活に直結する問題が重点的に取り上げられている。