令和3年12月8日、苅田町議会は定例会を開き、一般質問を行った。
梶原弘子議員(日本共産党)は、アジア太平洋戦争開戦80年の意味を強調し、岸田首相の敵基地攻撃能力検討について懸念を示した。加え、COVID-19対策としての現状を問い、町長の遠田孝一氏は「感染者数は落ち着いている。ワクチン接種の準備は進んでいる」と述べた。
続けて、種生純子子育て・健康課長は接種状況を示し、1回目接種者が84.86%、2回目接種者が83.90%の達成度であると報告。さらに、3回目接種の計画を含む様々な健康施策の必要性を指摘し、梶原議員はその今後の進展に期待を寄せた。ワクチン接種は12月25日と1月15日にも行われる。
また、適当な医療従事者の接種はすでに始まっており、6月から新型コロナウイルスに強い町づくりが求められている状況となっている。
次に、花見文敏議員が成人年齢引下げについて質問。これに対し、生涯学習課長の山口悟氏は「成人式の対象は引き続き20歳。市民としての責任を理解させる必要がある」と強調した。加えて、消費者被害の防止策も講じられ、相談窓口を設けることなどが示された。
就職状況についての話題も活発となり、隈田町の企業が多くの新卒者を受け入れている現状が語られた。特に新たに設立した企業や事業所からの支援が求められ、町側はその支援策を模索すると回答した。
白石学議員は防災対策について、道路冠水問題の改善のために必要な投資や施策を求めるとともに、町行政における透明性を重視する声を上げた。これに対して、防災・地域振興課長の金森孝治氏は、町が進行している浚渫作業や雨水計画への取り組みに言及した。
最後に、町長は防災対策において、国からの補助を受けた具体的な改善計画について言及し、地域の安全を優先的に考えながらも、町民が安心して住めるような整備を続けていく姿勢を示した。
このように、苅田町議会では多岐にわたる問題についての議論が行われ、町の今後の施策に対する期待が高まっている。