令和3年6月25日、苅田町議会が第3回定例会を開催した。
この日は複数の重要議案が上程され、特に医療従事者に敬意を表する決議案と、少人数学級の実現を求める意見書案が大きな注目を集めた。
まず、決議案第1号は「新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者に対して敬意と感謝の意を表するもの」とされ、提案者の屏正隆議員が趣旨説明を行った。屏議員は、医療従事者たちが感染リスクにさらされながらも献身的に尽力していることを強調し、全議員の賛同を求めた。結果、この決議案は全会一致で可決される。
次に上程された意見書案第2号は「少人数学級・教職員定数の改善に係る意見書」であった。提案者である井上修議員は、義務標準法改正に伴う効果を訴え、特に新型コロナウイルスの影響や、子どもの教育環境の改善が必要であると述べた。賛成者により、意見書案も全会一致で承認され、関係先に送付されることが決定された。
さらに、追加議案として提案された「苅田町一般会計補正予算」は、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する経費として1,540万9,000円の追加が決定された。これには、接種会場の空調設備修繕費用が含まれている。
会議では、特別委員会の設置も決定され、委員選任および委員長選出が予定されている。また、今後の閉会中調査事項も確認された。議長の坂本東二郎氏は、円滑な議事運営と高い議論の質を称賛し、全議案の可決を受けて会議を終了した。
このように、苅田町議会は、重要な議案をともに議論し、地域の課題に即した決定を行った。議会は閉会予定の午後11時30分に終了し、次回の予定につながることが期待される。