苅田町議会の令和5年12月定例会は12月15日に開かれ、様々な議題が議論されました。特に小波瀬西工大前駅の周辺整備事業やコミュニティバスの運行状況について多くの関心が集まりました。
町長の遠田孝一氏は、小波瀬西工大前駅周辺整備事業が重要な課題であると強調し、駅と周辺の利便性・安全性を向上させることが目的であると述べました。現在、測量作業が終了した段階で、今後の計画策定に向けた調整が進められています。事業が順調に進んでいる限り、令和6年度に具体的な進展が期待されるとのことでした。
その一方で、苅田町の高齢化問題も深刻で、これに伴う公共交通の充実が求められています。特に、高齢者にとってのコミュニティバスの重要性が強調され、より使いやすい運行ルートの見直しが必要とされています。町民ニーズを踏まえたルート設定や運行本数の見直しが必要との声もありました。
また、イノシシ対策については、町民や関係機関と連携し、効率的な駆除活動を行うことが求められています。特に、野生動物と人との関係を改善するための環境整備が重要であり、草刈りや隠れ場所の整備などが提案されています。
さらに、有機農業の推進についても議論があり、有機農業推進法に基づく農業のあり方が検討されています。町の農業者が有機農業に取り組むには、国や県の支援が必要であるとの意見があり、町の立場からそういった支援があることを周知することの重要性が指摘されました。
最後に、ワンヘルスについての取り組みも語られ、これにより人や動物、環境が相互に良好な関係を築くことが示されました。今後の総合的な環境政策が求められています。
苅田町議会は、これらの議題を通じて町民の生活向上に向けた施策を進めていく意向を示しています。特に交通や農業施策は、町民の理解を得て進めていく必要があることが強調されました。