令和2年12月14日の苅田町議会定例会が、午前10時に開議された。会議では、追加議案の上程や議案質疑、一般質問が行われた。特に議題として上程された議案第111号は、令和2年度苅田町一般会計補正予算についてである。
遠田孝一町長は、補正予算の内容を説明し、コロナ対策として発熱患者の診察を行う医療機関に対する給付金1,800万円を含む予算措置を講じるとした。予算総額は191億1,948万7,000円となる。
また、一般質問では、花見文敏議員が複数のテーマを取り上げた。中でも、苅田町の公園整備事業についての質疑は重要である。議員は町内の公園のトイレ設置状況を指摘し、現在108か所存在する公園中、トイレが設置されているのは13か所であると説明。その中で新しく設置された公園の情報を求めた。
沖永正徳都市計画課長は、現存するトイレの多くが昭和40年代または50年代に建設されたことを明かし、トイレ設置についての基準がないことも応じた。花見議員は、町の整備状況を考慮しながら公園のトイレ設置比率を改善する必要があると強調した。
その後、複式学級問題や長寿祝い金についても質疑が繰り広げられた。特に長寿祝い金の支給対象年齢の見直しについて議論され、役所側は現状を維持する意向を示した。
議員たちの質問では、苅田町の祭りや経済振興についても熱心に問われ、地域活性化の必要性が強調される場面も見受けられた。例えば、入手した具体的なデータを基に議員が質問した内容には、苅田町での経済活動と観光資源の利用促進が含まれた。
最後に、松蔭日出美議員は白川校区の公園整備、交通手段の改善について意見を述べ、地域住民の声を元にした施策の必要性を訴えた。その中で、町長は今回の議論の内容を踏まえ、柔軟に対応していく考えを明らかにした。