令和2年の苅田町議会が開催された。この会議では、新型コロナウイルス感染対策が主な議題となった。町長の遠田孝一氏は町民の健康を守るため、イベントの中止及び公共施設の休館を決定したと報告した。
具体的には、町が主催するイベントを3月20日まで中止または延期し、公共施設についても、同期間の休館方針を決定したという。また、安倍首相から小中学校の休校要請があったことに対して教育長の森田耕治氏が対応を報告した。
森田教育長は、福岡県教育委員会からの通知を基に、随時対応していく方針だと述べた。これにより、学校への連絡は即時行われる予定である。また、議会では傍聴者の自粛が決まったことも報告された。
さらに、日程第1の予算特別委員会正副委員長の互選結果が報告された。委員長には白石学議員、副委員長には村上智宣議員が選ばれた。この結果は、町の今後の予算審議に影響を与える重要な要素になる。余剰予算による議案質疑も行われ、特に民生費に関する質疑が注目を集めた。
議案質疑では、子育て・健康課長の伊森昭浩氏が小規模保育園に関する助成金について解説した。公共事業の進捗についても質疑が重ねられ、工事の遅延原因として設計士の不在が挙げられたことが議論を呼んだ。これに対して、福井利彦副町長は補助金の取り扱いや行事の調整について説明した。
一方、町の財政運営に関する予算に関する議案も多く取り扱われ、令和2年度の一般会計予算が中心となった。質疑では、暫定的な予算措置や各課の予算の使途についても確認が行われた。議案は次の委員会に付託され、さらなる審議の進展が期待されている。