苅田町議会の令和元年12月定例会が開催された。議会の冒頭、議長の坂本東二郎氏が開会を宣言した後、各議題に関する審議が始まった。
まず、会議録署名議員の指名が行われ、村上智宣議員と屏正隆議員が指名された。次に、本定例会の会期については、12月3日より18日間と決定され、12月20日までの実施が認められた。会期中の議事日程は、印刷配布された議事日程に基づくことが確認された。
続いて、町長の遠田孝一氏による町政報告が行われた。内容は、町の経済状況や財政についてで、内閣府の月例経済報告に基づき、景気は緩やかな回復が期待されるとの見解が示された。特に今回の補正予算案では、一般会計に1億8,227万4,000円を追加し、総額は137億8,567万6,000円に達することが報告された。
財政見通しの中で固定資産税が増加する一方、義務的経費の増加が見込まれ、特に社会保障経費が注目された。遠田町長は、適切な投資的経費の執行に努めることを強調した。
また、かんだ港まつりの開催についても言及され、11月に延期されたイベントが無事に開催され、約1万人の観客を惹き付けたことが報告された。さらに、最新の避難所運営訓練が行われたことも述べられ、220名が参加して実践的な防災意識を高めたことが強調された。
企業誘致の進展についても触れられ、株式会社HOWA九州の開所式や、日本海水TTSによるバイオマス発電所建設に向けた協定締結が報告された。これにより雇用創出と地域活性化が期待されている。
最後に、様々な行事や事業についても報告が行われ、具体的な数値や成果が示された。地方振興や地域住民の安心・安全に向けた取り組みの重要性が繰り返し強調され、議会出席者はそれぞれの業務に対する理解を深めることが求められた。