苅田町議会は令和3年3月4日に定例会を開催した。
この会議では、いくつかの重要な議案が上程された。中でも、新型コロナウイルス感染症対策や第5次苅田町総合計画に関する議論が特に注目を集めた。
まず、町長からは追加議案として令和3年度苅田町一般会計補正予算が提示された。補正の総額は約1,265万円に上り、これは福岡県知事の辞職に伴う選挙関連経費を含むものとされ、重要性が強調された。議長は質疑に移ったものの、議案に対する具体的な質疑は行われなかったため、すぐに付託へ進んだ。
その後、一般質問が行われ、特に新型コロナウイルス感染症の影響による地域経済の厳しい状況が多くの議員から取り上げられた。また、教育施策の見直しや、子育て支援施策が求められるなど、町民の声が反映された議論が進められた。
教育長は、学校における長期欠席者について、114名いることを報告し、その原因として病気や不登校の傾向を示した。特に不登校の児童生徒に対しては、適応指導教室などの支援施策を強化すると述べ、学校復帰へつなげる取り組みを進めていることを強調した。
経済に関しては、商工課長がコロナ禍での企業支援について報告した。1,500社の事業者のうち、約600社に対して20万円の支援金が給付されたことが紹介され、今後もアンケート調査を行い、事業者の実態把握に努める方針を示した。