令和4年9月8日、苅田町議会では第4回定例会が開催され、一般質問が行われた。特に注目を集めたのは町長による自然災害に関する報告であり、先日の台風11号への対応や避難所運営の様子について詳しく述べられた。町長は、台風の影響を受けた地域における避難所運営について、「地域の消防とも連携し、全力で対応に当たった」と強調した。
さらに、一般質問の中で健康づくりの推進が議題に上がった。公明党の白石学議員が質問し、健康増進普及月間の意義について説明した。町は、健康寿命を延ばすための施策として、運動や食事、禁煙を推奨しており、さらに、地域の住民に対しては食生活改善普及運動を展開している。白石議員は「自らのライフスタイルを見直し、健康づくりを進めることが重要」と述べ、地域社会への啓発活動の強化を求めた。
その後、農業振興に関する質疑が続いた。特に、現在の農業経営が厳しい状況にある中で、町の支援策についての質問が相次いだ。町長は、「国と県の補助制度を活用し、農業者の負担を軽減するための施策を積極的に進めている」と明言したが、具体的な支援策については依然明確でない部分が残る。また、農業公社の廃止に向けた町の方針についても触れられ、「新たな農業振興策を検討していく」と予定を述べた。
また、職員の労働環境対策についても話題に上がり、議員から具体的な改善策の実施を求める声が上がった。町長は、「働きやすい環境作りは今後も重要な課題であり、さらに取り組んでいく必要がある」とコメントした。現在、ノー残業デーの実施やストレスチェックが行われているものの、業務の増加に伴い、実際の働き方にはまだ課題が残るとの認識が示された。
会議の最後には、議会全体を通じての意見交換が行われ、今後の町の発展に向け様々な提案がなされた。その中で、地域行政が持つ責任の重さを改めて認識した会議となった。