令和元年6月13日に行われた苅田町議会では、渇水対策が大きなテーマとして取り上げられた。
遠田孝一町長は、渇水対策本部を立ち上げたと報告した。これは、従来の渇水対策会議に代えて緊急的に行われる対策である。現在の厳しい水事情を受け、町民に向けて節水を促す必要があるとの判断から実施された。
対策として、町では10%の減圧給水を行うことを決め、企業への節水依頼も実施するとした。この減圧給水は、25年ぶりの取り組みであり、町長は町民の理解と協力を求めた。
また、会議では、一般会計補正予算についても質疑が行われた。113番の梶原弘子議員は、障がい者福祉システムの改修に関する委託料について質問した。子育て・健康課長の伊森昭浩氏は、無認可保育所も無償の対象となると回答した。また、数回にわたり土木課の桃坂昭生課長が深田大池の防災対策について説明し、周囲に住宅地が多いため、耐震調査を早急に行うことが必要であると強調した。
さらに、森林環境譲与税基金条例の制定についても論議された。この基金は、国からの譲与税を基にしたもので、地域の森林整備や環境保全活動に利用される。沖永徳浩農政課長は、心積もりとして、約200万円の初年度予算を見込んでいると述べた。
一方、苅田町の介護保険についても取り上げられた。髙橋達之議員は、引き上げられた賦課限度額による影響を尋ねたが、大松邦之税務課長は、これは都市の医療費や交付金に依存することで運営されるものだとべられた。—これにより町の国民健康保険の財政が安定する狙いがあるようだ。
この会議では、公共の水資源を守るための胆力ある施策が求められている状況が浮かび上がった。議員たちは水不足や災害時の影響を軽減するための議論を深め、町のさらなる改善に向けた施策を推進することが望まれている。特に、防災や環境問題は、地域づくりにおいて重要なテーマとなることが再確認された。