令和元年6月28日に開催された苅田町議会の定例会では、意見書案4件が上程され、各常任委員会からの報告および採決が行われた。
まず、意見書案第4号について、提案者である髙橋達之議員(日本共産党)は、学童保育指導員の資格と配置基準の堅持を求める意見書の趣旨を説明した。放課後児童クラブの利用が増加している中、安全で安心な環境を提供するためには、適切な職員配置が不可欠であると述べた。議長から質疑があったものの、特に異論は出なかった。
次に、井上修議員(日本共産党)が提案した意見書案第5号と第6号、地方財政の充実・強化を求めるものであり、子育て支援や高齢化に伴う医療・介護の対応について、地方財政を確保するための施策の実施を政府に求める内容が説明された。これに対しても、質疑は特にないまま賛成多数で可決された。
また、意見書案第7号では梶原弘子議員(日本共産党)が医療・介護の労働環境の改善を求める意見書を発表した。医療、介護現場の人材不足が深刻であることから、労働環境の改善および介護職の増員が求められた。これに対しても質疑はなく、賛成多数で可決された。
採決の結果、意見書案第4号は否決されたが、第5号・第6号・第7号は賛成多数で可決された。
続いて、常任委員長報告が行われた。総務常任委員長の井上修議員は、議案第34号(平成31年度苅田町一般会計補正予算)の報告を行い、賛成多数で可決したことを伝えた。次に、産業建設常任委員長の桝谷忠明議員が同様に報告、特に農林水産業費や森林環境譲与税基金条例などに関し質疑を受けたことを述べ、賛成多数で可決した。
厚生文教常任委員会では、介護保険特別会計補正予算や災害弔慰金の支給に関する条例の改正などが扱われ、それぞれ賛成多数で可決されたことが報告された。
会議終了時には、閉会中の各委員会調査事項についてや、県内外の関係機関に議員を派遣することについても異議なく決定された。今後も継続して調査を行う旨が述べられ、午後11時09分に会議は閉会された。