令和2年12月11日、苅田町議会では、新年度予算編成やコロナ禍での社会的支援について議論が交わされた。
遠田孝一町長は、令和3年度の予算編成に関して、経済的な影響が懸念される中での方針を説明した。町税収入の減少を見込んでおり、特に義務的経費の増加が見込まれることから、財源確保に努める考えを示した。国からの交付金がこれを補うことが期待されている一方、必要に応じて歳出削減や財政調整基金からの繰入も視野に入れての予算編成が行われることとなる。
町内企業への支援についても触れ、今後も支援を続けていく方針を示した。特に新型コロナウイルス感染症による影響に対する緊急対策としての給付金が効果を上げていることが報告された。また、議会での提案を通じて、更なる対策を模索する意向も見られた。
また、町道の維持管理に関する問題も注目され、施設建設課長は毎年3,000万円以上の経費がかかっていることを明らかにする一方、住民や企業との協力制度の導入には前向きな姿勢を見せた。特に古い町道の維持管理を、今後の高齢化社会を見据えた上でより効率的に行っていく必要性が強調された。一方で、新たな道路の認定には確固とした基準が存在しているため、柔軟な対応とのバランスが求められている。
この一連の議論は、苅田町の生活改善や町民サービスの維持、経済発展に向けた重要な第一歩となるだろう。特に新型コロナウイルスの影響下にあって、町民の安心・安全な生活の確保がますます求められる中での取り組みは大きな意味を持つ。