令和3年第1回苅田町議会定例会が2月24日に開催された。
議会では、会期の決定や町政報告、議案上程が行われました。特に、町長の新型コロナウイルスに関する報告が注目を集める。
遠田孝一町長は、新型コロナウイルス感染症の影響で町内の陽性者が90名に達し、外出自粛に協力した町民に感謝の意を示した。また、2月に入って以降の陽性者は1名にとどまっていると報告した。
ワクチン接種については、「新型コロナウイルスワクチン接種対策班」を設置し、高齢者への接種体制を構築中であることが説明された。会長は、医療機関と調整を行い、クーポンや会場の確保に努めていると強調した。
また、財政状況についても触れ、一般会計予算案の総額は135億4,825万7,000円、前年度比で3%の増加を見込んでいるとした。主な要因としてコロナ対策や子育て支援、公共施設の老朽化対策などが挙げられた。
「財政健全化を維持しつつ、必要な事業への予算を確保することが求められる」と遠田町長が述べた。これに対して議員からは「新型コロナウイルス対策が重要であり、町の財政が持続可能なものであるかを注意深く見守る必要がある」との意見も出された。
さらに、苅田港新松山地区の岸壁供用開始についての報告もあり、この岸壁が北部九州の物流や産業活動の支えとなることが期待される。町はこの整備に向けて早期建設を求め続けている。
このように、苅田町議会では、新型コロナウイルス対策や財政状況改善といった重要な議題について多方面から議論が交わされ、有意義な議会となったとされる。