令和2年3月25日、苅田町議会の第1回定例会が開催された。
町長の遠田孝一氏は、新型コロナウイルス対策に関する議案を追加上程したことを報告した。具体的には、補正予算が提案され、歳入歳出それぞれ987万円を追加し、総額145億6396万1000円となる。
この補正予算には、備蓄用マスクや消毒液の購入費が含まれており、国の緊急対応策に基づく支出が見込まれている。町議会議員の質疑に対し、補正の内容が重要かつ緊急であると強調された。
福井利彦副町長の退任や、新たに澤渡裕文氏を副町長に選任する議案も提案された。福井氏は、任期中に町の福祉向上に寄与できたことに感謝の意を示した。新副町長澤渡氏は、今後の行政課題に全力で取り組むと誓った。
さらに、議案第13号による国民健康保険税の改定について、平均的に1人3,000円程度の増加が予測され、市民に対して負担がかかる可能性が懸念される。議会での議論の中で、議員からは、収入が少ない世帯についての懸念が表明され、特に低所得者に対する配慮が求められた。
質疑応答を経て、議案は全会一致で可決され、その後、並行して行われた選挙においても、選挙管理委員の選出が了承された。特に、地域の重要課題として取り組む姿勢が見られた議会であった。
苅田町議会は、今後も住民福祉の向上と町の発展につながる施策を進めていく方針だ。事務局がまとめた会議内容は、公式記録として残され、町民への報告が行われる模様である。