令和3年6月11日に行われた浦安市議会定例会で、新型コロナウイルスワクチン接種や医療的ケア児支援など多岐にわたる議題が討議された。
自由民主党・無所属クラブの西川嘉純議員は、接種状況に関して報告し、65歳以上の高齢者へのワクチン接種が順調に進捗していることを示した。既に1回目の接種を終えた人数は約1万1,642人で、全体の約37%に相当する。6月中の接種繰上げを積極的に行い、今後も個別接種が進められる予定だ。市長の内田悦嗣氏は、接種体制の充実を図り、少しでも多くの市民が早期にワクチン接種を受けられるよう努めると強調した。
また、医療的ケア児支援に関して、岡部浩健康こども部長からは、医療的ケアが必要な児童を公立保育園や幼稚園で預かっていると述べた。今後も医療機関との連携を強化し、より充実した支援体制を整えていく方針である。これにより、子どもたちが安心して成長できる環境の確保が目指されている。
保育士の処遇改善についても言及があり、私立保育所を対象にする経費への補助が実施され、保育士の職場環境が改善されることを目指している。特に、保育士が安心して働ける環境が整備されることが、質の向上につながると期待されている。
最近では、地域包括支援センターサテライトの設置が進められており、地域の高齢者支援に注力する方針が示された。これにより、困っている高齢者がより身近で相談できる環境づくりを進め、誰も取り残さない地域づくりを目指すとされている。
さらに、松が丘周辺の整備計画や三番瀬海岸の親水施設整備など、多くの施策が進められる中で、地域活性化や市民の福祉の向上が図られていくことが期待される。本市の特徴を生かしながら、より多様な支援体制が構築される見込みがある。
これらの施策がスムーズに実行されることに市民も期待し、市議会は今後も市民の意見を聞きながら、持続可能なまちづくりを進めていく必要がある。