令和元年9月24日、浦安市議会では重要な議題として、台風15号による本市の被害状況が取り上げられた。
執行部より、市長の内田悦嗣氏が被害状況について報告。台風は9月8日夜から9日朝にかけて同市を直撃し、総雨量は160ミリ、最大風速39.3メートルに達した。人的被害は重傷者1名、軽傷者2名が確認され、住宅被害も3件に上ったことが明らかにされた。大雨による路面冠水が17件発生し、公共施設への被害も115件に及ぶ。市長は、今後も支援を継続する意向を示した。
また、芳井由美議員からは、いじめ防止対策についての質問が発表された。市教育総務部長の白石嘉雄氏は、いじめの認知件数は増加傾向にあり、特に小学校低学年での認知が高いと報告。解消率は小学校で71.8%、中学校で84.5%となり、いじめ解消のための取り組みが進んでいることを強調した。しかし、学校現場では発達段階に応じていじめの認知が困難なるため、教育委員会は未然防止に力を入れ、取り組んでいる。
次に、国民健康保険事業については健康こども部長の報告があった。平成30年度の国民健康保険事業費は約88億5000万円、その中の調剤費は20%を占め、調剤の適正化が重要視されている現状を説明。市は、医療費の適正化施策を推進しつつ、助成事業の拡充も進めている。
さらに、防災・減災に関する施策も議題に上がり、特に災害時の取り組みについての質疑が行われた。都市政策部長が言及する中、災害コールセンターの設置及び活用方法についても議論が展開された。
最後に、シニアの安心・元気・活躍に関する施策も重要なアジェンダとして取り上げられ、シニアが活躍するための交通手段やコミュニティ支援策についての質問も相次いだ。この会議を通じて、地域全体での連携を深め、市民に寄り添った政策の必要性が改めて認識された。