浦安市議会の令和4年9月定例会が、9月9日に開催された。
この定例会では、議案第1号から第6号、さらに認定第1号について質疑が行われた。議案第1号では、抗原検査キット提供事業が取り上げられた。自由民主党・無所属クラブの代表、斉藤哲氏は、「感染の不安を抱く児童・生徒に抗原検査キットを供給する現状について、その背景や理由を説明してほしい」と質疑した。これに対し、内田悦嗣市長は「新型コロナウイルスの急激な感染拡大により市民からの医療機関受診の困難が強調され、事業を迅速に実施する必要があった」と述べた。
次に上野賢一氏が、公明党を代表して抗原検査キットの配布対象や救急医療体制に関する支援について質問した。市長は、地域の医療提供体制を維持するため、支援が必要な理由と具体的な対策を説明した。市は救急医療体制を維持するための補助金を交付する方針も示し、発熱患者等診療体制支援補助金も導入していることが確認された。
また、議案第2号では、総合体育館の大規模修繕事業についても取り上げられた。利用者の利便性を損なわないよう注意しつつ事業を進める必要性が強調された。生涯学習部長は、工事の進捗や納期の遅れについて説明し、利用者への影響について十分に配慮している旨を強調した。
さらに、バリアフリートイレの呼出ボタン設置事業についても質疑が行われ、事故防止のために設置が必要とされている理由が詳述され、具体的な対応策が示された。市長は「バリアフリートイレに関する設置を担当部署に指示し、必要な配慮を十分に行う」との意向を示した。補助金の減額と花火大会中止の影響についても質疑され、イベントの安全確保が難しいとの現状が説明された。
これらの議案質疑を受けて議会は、各常任委員会への付託を決議し、次回の定例会の準備に進むことになった。次回の定例会は9月20日から始まり、新たな事業や計画が議論される予定である。