令和3年6月定例会では、様々なアジェンダが話し合われ、市民生活に密接に関連する重要なテーマが取り上げられた。特に医療的ケア児に対する支援が注目されており、内田悦嗣市長はその重要性を強調した。
医療的ケア児とその家族は、平時から特別な支援が必要である。市長は「医療的ケア児とその家族を地域で支えることが重要だ」と述べ、具体的な施策として災害時の緊急措置としての設備や体制を強化する意向を示した。
また、支援策には新たに発電機や蓄電池の助成も含まれることが報告され、既に多くの保護者に喜ばれている。さらに、医療的ケア児に適した療育環境を整えることが求められている。そのためには、現状の支援体制を見直し、専門的な医療サービスを市内で受けられるようにすることが必要不可欠である。
加えて、障害者就労支援についても言及された。市役所の1階での弁当販売が始まり、地域の障害者支援が一歩進んだことは評価される。しかし今後の拡充が必要であるとの認識が示された。市は「この成果を広め、市内での販売チャンスを増やす」と述べ、さらに実績を積み上げる考えを披露した。
特別支援学校の誘致についても重要な議題で、市長は今後の検討に期待を寄せ、「当事者のニーズを把握するための調査を重視する」とコメントした。教育委員会は、特別支援学校のニーズを把握するため、保護者や関係者へのヒアリングやアンケート実施の必要性を指摘した。
公園内でのインクルーシブな遊び場の整備についても話題になった。遊具のバリアフリー化や医療的ケア児が安心して遊べる場の提供が求められ、飛び交う様々な意見が今後の施策として反映されることに期待が持たれる。市民からは「子どもが平等に楽しむことができる公園作りを進めてほしい」という声が多くある。
生理の貧困に関する問題も取り上げられ、使用済み生理用品の配布が急務であることが強調された。市は相談に基づいて無償配布を行っているが、今後も周知活動が必要であることに合意が得られた。公的機関として透明性をもった方法での周知が求められる。