令和4年6月21日の浦安市議会第2回定例会では、芳井由美議員による一般質問が行われた。
最初の質問では、こどもの安全確保について議論が交わされた。芳井議員は、2021年に八街市で起きた飲酒運転による児童の死傷事件を挙げ、通学路の安全対策の重要性を強調した。教育総務部長の丸山恵美子氏は、通学路の安全点検に基づき、各関係機関との連携を進めていると述べた。具体的には、現在対応が必要な62箇所中59箇所の対策が完了しているものの、一部対応が遅れている箇所が残っていると説明した。この状況に対し、芳井議員は残る3箇所についても早急な対策を求めた。
次に、エネルギー供給と脱炭素化についての質問に移った。芳井議員は、地球温暖化や気候変動の影響による災害リスクの高まりを指摘。浦安市のゼロカーボンシティ宣言に基づくCO2削減の取り組みを問うと、副市長の及川力氏は、家庭、業務、産業、運輸、廃棄物の各分野で具体的な削減目標と施策を設けていると回答した。特に、2050年を見据えた目標達成に向け、市民と事業者の理解と協力が不可欠であると強調した。
まちづくりについての質問では、新たに施行された浦安市まちづくり基本条例に基づいて、公共の福祉を増進する取り組みが進められていることを述べた。芳井議員は、駐車場の有料化について市民からの意見が多く寄せられているとし、その再考を求めた。財務部長の泉澤昭一氏は、寄せられた意見を元に、駐車場管理運営事業者と協議し、利用者の負担を軽減していく考えを示した。
最終的に、芳井議員は市民への丁寧な周知と説明が必要だと述べ、議会はその意見を受け止め、今後の市の施策に活かす構えを示した。彼女の質問は市民に寄り添う姿勢を強調し、議会全体の意見交換の重要性を再確認させるものとなった。