令和2年12月17日に行われた浦安市議会の定例会では、議案第29号、令和2年度浦安市一般会計補正予算(第15号)についての提案理由説明が行われた。この補正予算案は、新型コロナウイルス感染症による影響を受けたひとり親世帯への支援を目的としており、早急な対策が求められている。
市長の内田悦嗣氏は、追加予算として歳入歳出それぞれ7,034万円を追加し、歳入歳出の総額を922億7,565万円とすることを説明した。特に、ひとり親世帯に対する臨時特別給付金の再支給に充てるためのものであり、早急な審議が求められた。市長は「生活実態が厳しい状況にある」と強調し、委員会での積極的な審議を促した。
さらに、一般質問では芳井由美議員が、新型コロナウイルスに関連する偏見や差別解消を目的とした「シトラスリボンプロジェクト」について質問した。
芳井議員は、このプロジェクトの趣旨に賛同し、市庁内でのサポート活動を提案した。市長は芳井議員の提案に対し、「市としても偏見や差別解消へのメッセージを発信しており、今後、シトラスリボンをつけること等につきましても検討を進める」と述べた。
また、いじめ問題に関しても議論が交わされ、いじめの認知件数が年々増加している現状が報告された。教育長の鈴木忠吉氏は、「いじめ解消に向け、学校での見守りや相談しやすい環境作りに努めている」とし、今後とも啓発活動を強化する意向を示した。
さらに、自転車の安全利用についての質問では、市民経済部長杉山正毅氏が、「自転車が多く利用される中、市内の交通ルールの浸透が課題である」と発言し、安全講習会の重要性を訴えた。
この日の議会では、浦安市における新型コロナウイルスの影響や、教育、いじめ、自転車利用など、多岐にわたる問題が取り上げられた。市として今後の取り組みに期待が寄せられている。