浦安市議会の令和２年９月定例会が開かれ、議員らによる一般質問が行われた。関心を集めたのは治水対策、防犯体制強化、新型コロナウイルス対策である。
特に、治水対策においては、吉村啓治議員が昨年の台風による水害を踏まえ、都市型水害に対する備えについて問うた。吉村議員は、「昨年の豪雨の際には、江戸川や見明川等で十分な対策が行われていた」としつつも、「線状降水帯の影響で、今後も不安が残る」と警鐘を鳴らした。これに対し、及川力副市長は「適切な排水施設の維持管理を行い、市民への防災知識の普及にも力を入れる」と答弁した。
また、吉村議員は防犯体制の強化についても言及し、特に防犯カメラの設置状況について「犯罪抑止につながるため、設置を促進すべきだ」と要望。これに対し、行政は今年度中に道路に設置する防犯カメラの設置計画の進捗状況を報告した。
新型コロナウイルス感染症への対応についても、議論が白熱した。感染者の増加に伴い、病院の現状や市民への情報提供体制を問う声が相次いだ。吉村議員が挙げた具体例をもとに、感染症のデータを市民と共有することに重要性があると強調された。
心配される感染拡大の中、多くの市民が感染症対策への理解を求めていることは重要な視点であった。議会は、市当局に対して市民の安心安全のための施策をさらに強化するよう求めた。