令和4年度富里市議会第1回定例会が2月24日に開催された。
議会では一般質問が行われ、中小企業支援策や観光施設の整備など様々なテーマが取り上げられた。
まず、議員から中小企業への支援金の周知方法についての質問があり、五十嵐博文市長は、既存の広報媒体や商工会との連携を通じて周知に努めていると説明した。具体的には、新聞折り込みチラシや、市広報紙、ホームページ等で情報を提供しており、今後もその体制を拡充していくことを強調した。この取り組みにより、中小企業者への支援策がしっかりと伝わることが期待される。
次に、観光・交流拠点施設「末廣農場」についての質問も浮上した。市の計画では、末廣農場を活用し地元の農業や観光資源を結びつけ、地域振興を図る。五十嵐市長は、この農場の整備にあたり、農業の歴史や地域の魅力を発信する情報発信を行い、観光地ルートの整備も考慮していると答えた。また、地域でのイベント実施にも力を入れ、富里市全体で観光を推進する意向を示した。
一方で、デジタル施策についても質問があり、情報システムの標準化が進められていることが報告された。市は、国が示す標準仕様に基づいてシステムの運用を見直し、住民基本台帳や税情報との連携を強化する方針だ。この移行により、手続きの簡素化が期待されるとのことだ。
さらに、消防に関する質問では、ドローンの導入についての意見も聞かれた。ドローンが災害時に役立つ可能性を認識しつつ、運用面の課題も考慮していると説明された。
道路行政では、樹木の適正管理についての要請が行われ、未対応の5か所については、再度アプローチしていく考えが示された。安全確保を重視し、不安を取り除く取り組みを進めていく意向が伺えた。
有害鳥獣対策に関しては、実施隊の活動状況や取り組みの成果が報告され、全国的な表彰を受けた取り組みがあったことが強調された。地域の農業従事者との連携を深め、有害鳥獣による被害を低減する努力が続けられているという。