令和6年6月に開催された定例会では、富里市の未来に向けた重要な施策が議論された。
特に、行政のデジタル化への取り組みや、高齢者支援策、市民のスポーツ環境の創出について、多くの意見が交わされた。
井上康議員は、デジタル化に関して、ガバメントクラウド導入の進捗を尋ね、五十嵐博文市長は、標準化・共通化の取組みを進めていると説明した。
高齢者支援については、井上議員が人生会議や人生ノートの普及について質問し、藤田明美健康福祉部長は、セミナー開催などの取組みを強調した。
また、市民がスポーツを楽しむ環境づくりに関して、井上議員は、小・中学校における取組の状況を問うた。教育長の吉野光好氏は、小学校での運動環境の整備や中学校部活の地域移行への意気込みを示した。
更に、小・中学校などの教育系施設の建て替えについても話題に上がり、井上議員は、教育系施設の改善計画を進める必要性を訴えた。
空き家対策についても重要な議題で、未利用の住宅が1,170件あるとされる中、地域での活用の促進を目指し、空き家セミナー等を通じて民間とのマッチングが推進される方針が示された。
公共交通については、デマンド交通事業の導入が、市民に喜ばれているという評価もあったが、さらに利用促進のための取り組みが求められるとの意見があった。
富里市の農業政策でも、多様な施策が展開されており、有機農業の推進や農産物ブランド化の重要性が強調された。農業の持続的発展のために、農地の集約化や生産性向上のための支援が要請された。
多文化共生推進プランにおいては、外国人市民への日本語支援や生活サポートの充実が求められ、市民が協力して豊かな地域社会を築くための取り組みが進められることが強調された。
最後に、重層的支援体制の整備について、地域の担い手をつなぐコーディネート機能の重要性が再確認された。様々な課題に対応するため、多様な支援を包括的に行うことが求められている。