令和5年6月12日、富里市議会の定例会が開かれ、市民の関心が高い事項が多く取り上げられました。特に、柏崎のり子議員の質問では、学校給食費の無償化についての実施状況や課題が焦点となりました。
柏崎議員は、学校給食費の無償化の取り組みについて具体的な現状を質問しました。市長の五十嵐博文氏は、千葉県と連携し、令和5年1月から第3子以降の給食費を無償化していると説明。県からの補助金も含め、無償化の拡大を進める意向を示しました。
一方で、無償化の実現に際し、過去の保護者負担との関係や一般財源の充当が公正性に関わるとの指摘があり、今後の合意形成が重要であると強調しました。柏崎議員は、この状況が公平性に反する可能性についても懸念を表明し、早急な改善を求めました。
デジタルディバイド問題についても触れられ、本市ではスマートフォン講座が開かれています。市の粕谷総務部長は、講座を通じて市民のデジタルスキル向上に取り組んでいるが、さらなる拡充の必要性を認識し、地域ボランティアと連携しながら進めていく方針を述べました。特に、高齢者の方々にはデジタル機器の使用が不可欠であり、定期的な相談ができる体制の整備が求められています。
また、議案第1号では、市街化調整区域における土地利用の方針が示され、地域住民の意見を反映させることが強調されました。市の相川都市建設部長は、住民には参与感を持たせ、経済振興に繋がるような手立てを講じるとしましたが、その実行性が問われます。
この他、マイナポイントの申込支援に関し、委託業者による支援事業が進められており、街のデジタル化も永続的に進められています。市の粕谷部長は、支援ブースでトラブルは確認されていないとし、地方自治体の役割を果たしていると述べました。