令和3年第4回富里市議会定例会が11月26日に開会した。
議題に上ったのは、会期決定の件や職員給与に関する条例の改正、さらに特定教育・保育施設に関連した条例改正である。
市長の五十嵐博文氏は、新型コロナウイルス感染症の現状やワクチン接種の進捗について触れ、83%を超える接種率に感謝の意を示した。
しかし、年末年始の人流増加を見据えて、感染対策を継続するよう市民に呼びかけることも忘れなかった。
特に、追加接種の開始を12月から予定し、そのための準備を進めていると述べた。一方で、コロナ禍による経済活動への影響についても言及し、地域施策の進捗を報告した。新たに策定される総合計画は、人口減少問題を深く考慮した内容となる。
さらに、五十嵐市長は、幾つかの重点施策の進捗状況について発表した。地域公共交通計画では、アンケートによるデータ収集を基に、新たな運行体系の構築を目指すとした。
また、末廣農場の整備事業が進行中で、新たな観光拠点としての役割が期待されている。起工式も行われ、多くの関係者からの期待が寄せられている。
次に、特に関心が集まった議案第1号の承認では、職員の期末手当の引き下げに関する議論が行われ、柏崎のり子議員が反対意見を述べた。彼女は、給与の引き下げが経済状況を考慮に入れていない点を指摘した。
このように、議会では新型コロナの影響を受けた様々な議案が議論され、特に職員の給与改定案に対しては繰り返し意見が交わされた。この議題は市民生活に直接結びつくため、慎重な議論が求められている。
議会は今後も、地域への影響を考慮しながら、感染対策を最優先に進めていくことが明言された。呼びかけられた感染防止と市民の生活向上のための施策に、引き続き市民の理解と協力が期待されている。