令和元年第3回富里市議会定例会が、6月21日に開催され、議案の審議が行われた。
議会では議案第1号から第23号までが一括で審査された。議案のほとんどが、富里市の医療や教育、農業政策に関する重要な内容で構成されており、特に議案第4号の富里市保健センター設置及び管理に関する条例改正に対する質疑が注目された。これは市民に対する貸し出し状況の改善が求められる背景に関連しており、具体的には利用実績について厳しいしらべが行われた。
また、議案第2号の富里市介護保険条例の改正には、消費税率引き上げによる低所得者層への保険料軽減強化が含まれている。第1段階では対象人数が1,978人、第2段階が714人、第3段階が628人であり、総額で約1,454万円の軽減が期待されるという。これに対し、議員から活発な質疑が交わされ、具体的な数字が示されることでより理解が深まった。
さらに、発議案においては「空港対策特別委員会」と「議会ICT化検討特別委員会」が設置されることが決定された。議会ICT化検討特別委員会は、議会機能向上を目指し、ICTを活用した情報化の推進を図る役割を担う。特に、空港問題に関しては成田空港の近隣市であることから、市民の生活に直接関わる重要な課題となっている。
市長の相川堅治氏は、任期満了を前にした挨拶の中で、16年間の市政運営を振り返った。特に、行政の施策に対し地域社会との協働を強調し、農業政策や都市基盤整備など市民の生活向上に貢献できたことに感謝を述べた。彼は市民が誇りに思えるような富里市の未来を願い、退任後も市民としての役割を続ける意向を示した。
議会はその役割を果たし、市長と議員の意見交換も含めて市政の透明性や変更時の不安要素を解消する重要な場であるとの強調がなされ、今後も引き続き注目してほしいと述べている。市議会は無事に全ての議題を終え、議会の閉会となった。