令和2年9月3日、富里市議会定例会が開かれ、議員による一般質問が行われた。
最初に、野並慶光君が国土強靱化地域計画の進捗状況について質問した。市長の五十嵐博文君は、令和2年4月に計画策定のための委員会が設置され、現在は日本大学危機管理学部からの意見を受けて素案を修正中と説明した。年内には市議会へ提示し、パブリックコメントを経て策定を進める方針を示した。これに対し、野並議員は、国の支援メニューを効果的に活用し、計画の実現を図るべきと重ねて訴えた。
続いて、野並議員はごみ行政についても言及し、持込みごみの有料化後の搬入状況について質問した。市民経済環境部長の長谷川敏彦君は、持込みごみが有料化前に比べ約50%減少したとしつつ、令和2年度はやや回復傾向にあることを説明した。一方で、クリーンセンターへの一般搬入量は、有料化前と比べて25%程度減少していると述べた。
公園の市民参加による管理についても話題となった。野並議員は、今後の展望を問うたところ、都市建設部長の相川裕史君は、多くの団体と協定を結び、協働による公園管理を進めていると答えた。しかし、新型コロナウイルスの影響で作業に課題が生じていることも指摘された。電子行政オープンデータの取り組みについても野並議員から質問があり、情報公開の促進とニーズの把握を進めていくと市長が強調した。
また、野並議員は市道01-008号線の現状についても伺い、現在の舗装状態が国道の利用拡大に伴い悪化していることを指摘した。市長は、今後も道路の維持管理と安全対策を進めると答えた。
この日の議論は、災害対策と市民生活の向上をめぐり、多方面に及び、参加議員らはそれぞれの立場から都市の発展に向けた提案を行った。特に、国土強靱化地域計画やごみ処理行政の進捗に対する関心が顕著に表れた会議となった。