令和4年第4回富里市議会定例会において、子育て支援、高齢者対策、電気自動車導入、新型コロナウイルス感染症への対応など重要な議題が取り上げられた。
特に、子育て支援については、議員の布川好夫氏が出生率に関する見解を求めた。市長の五十嵐博文氏は、本市の令和2年の合計特殊出生率が1.09となり、県全体でも出生率が低下している現状を説明した。今後の施策として、若い世代の雇用安定や育児環境の整備が必要と強調した。
同じく高齢者対策についても質疑が行われ、重点的に支援が必要な層への取り組みが求められた。市は、高齢者世帯への支援を強化し、地域包括支援センターを通じたサポート体制を維持し、生活支援サービスを拡充する意向を示した。また、運転免許の返納に対する支援を具体化し、公共交通の利用促進策を発表した。
電気自動車に関しては、導入時の補助金制度が拡充される方針が報告された。最大85万円の補助があり、加えて太陽光発電設備との併設条件を設けている点が議論された。災害時に電気自動車による電力供給の重要性も指摘され、充電インフラの整備が今後の課題とされた。
また、新型コロナウイルス感染症の影響についても言及があり、市内医療機関の発熱外来が逼迫し、受診が難しい状況が続いていることが市民から多く報告されているとされる。市は医療体制を強化し、感染者へのフォローアップを徹底するとした。
最後に、ヤングケアラーや浮きこぼれ問題についても取り上げ、教育現場での具体的な対応策や支援制度の充実を求める声が相次いだ。教育委員会は、クラス内での配慮とサポート体制の構築を継続して進める考えを示した。