令和2年12月18日、富里市議会は定例会を開催し、主に議案や陳情について審議を行った。
まず、日程第1では、議案第2号から第11号までを一括で議題にした。総務建設常任委員会の委員長、井上 康君が報告を行い、全議案が賛成によって可決されたと伝えた。特に、富里市国民健康保険条例や火災予防条例の改正案について、会議では安全性の向上が議論になった。市民の健康と安全を守るための措置として、電気自動車充電ステーションの拡大が求められている。
次に、文教厚生常任委員会の高橋 益枝さんが議案第12号の報告を行い、令和2年度一般会計補正予算の増額について説明した。新型コロナウイルス感染防止策としての予算増額が提案され、多くの議員から肯定的な意見が寄せられた。高橋さんは、「福祉センターの環境整備が急務である」と述べ、予算増額の必要性を強調した。
また、商業振興策としての「元気アップ商品券事業」への支出が多いことに対する懸念も示された。柏崎 のり子さんは、この事業が市民への経済的支援になる反面、過剰な支出には慎重であるべきだと訴えた。議会ではその影響について活発な討論が行われ、全体的には賛成の声が多かった。
さらに、陳情第7号「臓器移植の環境整備に関する意見書の提出を求める陳情」が提出されたが、最終的に不採択となった。文教厚生常任委員会は「現状では国の取り組みが進んでいるため、自治体の対応が求められるべきではない」と結論づけた。
最後に、発言の取消しについても議論された。柏崎さんが発言の誤りを認め、取り消しの申し出を行ったが、議会からは異議は出ず、受理された。このように、一連の議論を経た後、全体の日程は無事に終了して、午後3時に閉会となった。