令和5年6月の富里市議会定例会が開催され、市長から多岐にわたる施策が報告された。
市長の五十嵐博文氏は、富里市の特産品である富里スイカの生産が最盛期を迎えたと述べた。特に6月7日には、同市のスイカを岸田総理にお渡しする意向が示された。この機会を通じて、地域の農業をPRする考えが強調された。
同会議では、物価高騰への対策も重要な議題として挙げられた。五十嵐市長は「富里家計応援クーポン」を全市民に配布し、家計への支援を行うと説明した。また、子育て世帯への養育経費の軽減も提案し、さらには防犯灯の電気料支援も行う計画が説明された。
さらに、地域振興の一環として「とみちゃん夏祭り」を開催する予定であることも発表された。今年の祭りには市民団体の参加を呼びかけ、地域経済の活性化と交流を図る考えが示された。
富里市では、子どもたちの運動機会を増加させるため、鬼ごっこを取り入れた運動遊びを始めることを決定。これは、長期にわたるコロナ禍によって影響を受けた子どもたちへの配慮から来ていると五十嵐市長は述べた。同市では、特に幼児を対象にしたプログラムが実施される予定である。
また、教育プランとしてプロオーケストラによる公演開催や、千葉県の専用の公演、さらには平和学習リーダーの派遣も行う計画があり、地域の文化・教育の発展を目指す姿勢が見受けられた。加えて、多文化共生を推進するため、外国籍の職員を配置し、支援体制を強化していくことが記述された。
最後に、市長は行政施策の進捗について詳述し、市民生活の向上と地域の発展を志向する姿勢を示した。各施策が実施されることで、富里市がさらに活力ある地域として成長することが期待されている。