令和4年第6回富里市議会定例会が12月7日に開催され、様々な重要課題が議論された。
最初に観光と交流拠点施設「末廣農場」および旧岩崎久彌末廣農場別邸公園に関する連携が取り上げられた。藤田幹君は、別邸公園の現状の制約や今後の活用に関する質問を行った。市長、五十嵐博文君は、文化財としての保護を前提にしつつ、利用促進を図る考えを示した。特に、利用者の意見を聞きながら整備を進め、四季折々のイベントや市民との連携を重視する方針を強調した。さらに、飲食の禁止についても一定の柔軟性を持たせる方向性が議論された。
次に、消費税のインボイス制度についても質問がなされた。藤田幹君は、インボイス制度の実施に向けた市としての周知活動について尋ねた。市長は市公式サイトを通じてリーフレットを配布し、成田税務署や商工会と連携して周知を進めていると説明した。しかし、具体的な問い合わせに関する今年の動向については現時点で特筆すべきものはないとのこと。春までに実施されるこの制度に対し、引き続き周知を強化する必要性が浮き彫りとなった。
また、介護保険制度と国民健康保険に関連した質疑も行われ、高過ぎる国保税の軽減策などについても、柏崎のり子さんからの厳しい指摘があった。特に、新しい介護保険施策としての市町村事業への移行が、実際にどのような影響を及ぼすのか、市長は関心を寄せ、今後も国の動向を注視するとともに、本市としても対応を続けると述べた。また、国保税の軽減策拡大を求める声もあり、市長はこの課題に真摯に向き合う姿勢を示した。
その後、学校教育に関しても、コミュニティ・スクールの進捗状況について報告がなされ、今後の実施に向けた具体的な取り組みが期待されている。特に、タブレット端末の活用については効果を感じつつあり、地域とのつながりを強化する意義が強調された。また、情報セキュリティに関する質疑も行われ、サイバー攻撃に対する安心策について現行の取り組みが説明された。市長は、万全を期して情報を守るという重要性を述べ、引き続き監視と対策に取り組むと強調した。
このように、会議では地域資源の活用や公共サービスの課題が広範に議論され、今後の施策に影響を与える重要な場となった。特に、インボイス化など制度変更の狭間で市内事業者への周知や適応がカギとなりそうであることが確認された。