令和5年2月21日、富里市議会での一般質問では、新型コロナ対策、物価高騰支援、学校給食費無償化が議題に上った。
柏崎のり子氏は新型コロナウイルスについて、国が感染症法上の分類を「5類」に変更することによる市民への影響を問いただし、医療費の自己負担が不安視されると強調した。
市長の五十嵐博文氏は、市民が安心して医療機関にかかれるよう情報発信に努めると述べ、治療費についても国の方向性を待ちつつ対策を講じる必要があるとした。
物価高騰対策では生活保護世帯含む支援の実績を報告し、柏崎氏は更なる支援策を求めた。市長は、国の交付金活用を通じて支援を継続する意向を示した。
学校給食費無償化については、柏崎氏が市独自の無償化を提言。教育長の吉野光好氏は、県との連携で第3子以降の無償化を進めていると述べ、制度の拡充は今後の課題であることを示した。
また、旧洗心小学校の利活用案についても柏崎氏が質問し、耐震化が完了していることや整備計画について市長が回答する場面も見受けられた。
その後、藤田幹氏は地域の観光施設「末廣農場」について、来場者数や収支状況を尋ね、経済的な視点からさらに多くの利用者を呼び込む戦略の必要性を説いた。市長はこの取り組みを支持し、観光PRを進める意向を示した。
教育行政については河田厚子氏から、学校体育館の冷房設備設置の検討状況についての質問があり、教育長は老朽化した学校施設の維持管理を含め、冷房設備の導入も含めた計画を策定する必要があると強調した。河田氏は、冷房設備を整備する前に体育館自体の改修計画が必要であると指摘した。
これらの質問は、市民生活や教育を支えるための具体的な施策として議論され、今後の方向性を示す重要な機会となった。