令和4年2月18日、富里市議会は第1回定例会を開会し、市長の五十嵐博文氏が施政方針を発表した。
五十嵐市長は、令和4年度は市制20周年であると同時に新たな総合計画がスタートする年であることを強調した。新型コロナウイルス感染症への対策を最優先しつつ、市民の生活を守る政策に取り組む姿勢が示された。特に、ワクチン接種に関しては、対象者への接種券発送が順調に進んでいると述べ、特に高齢者への接種を迅速に進める必要性を再確認した。
また、富里市は地域公共交通計画の策定を進めており、公共交通推進班を新設することにより市民サービス向上を図るとした。五十嵐市長は、新デマンド交通の導入によって市民の移動ニーズに的確に応えることが期待できると述べた。
加えて、子育てや福祉に関する様々な施策が進められ、現在の待機児童の解消については、民間園の受け入れ体制を整えることで、昨年の待機児童数を56人から18人に減少させた実績を紹介した。今後も市民協働の形で地域福祉の強化を図るとした。
市長は、環境施策についても触れ、ゼロカーボンシティへの取り組みを推進するため、新たな環境課の設置が効果的に機能することを期待した。また、森林再生に関する取り組みも進め、地域の環境保全に寄与する方針を表明した。
そのほか、教育施策においても、市内の学校が一体となった取り組みを重視し、ICT教育の充実を図る意向が示された。特に、複合的活用を通じ、地域と学校が連携し効果的な教育環境を整える必要性を強調した。