令和5年6月9日、富里市議会では、一般質問が行われ、議員からの重要な複数の質問に市の担当者が回答した。
まず、河田厚子さんが提起した「コロナ禍における防災訓練について」では、新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことを踏まえ、市の防災訓練計画と自主防災組織との連携が重要視されていると指摘した。市長の五十嵐博文君は、令和5年度の防災訓練においては職員の訓練を実施し、6月25日には新橋地区の土砂災害警戒区域において防災訓練を予定していると述べ、その重要性を強調した。
また、河田議員は「新デマンド交通の運営に関する課題について」質問。市長は、運行開始からの延べ利用者が1万5,966人に達し、予約センターの電話回線増設等によって利用状況が改善された一方、無断キャンセルが月平均50件発生していることが課題であると述べた。また、キャンセル防止策として、利用者への周知を徹底し、待機体制を見直す考えがあるという。新デマンド交通は市民のニーズに応えるサービスへと進化過程にあり、市民からの意見を重視している。
きょうざん塾の拡充についても触れられた。このプログラムは小学生の学力向上を目指しており、令和5年度からは各小学校ごとの運営となる。教育長の吉野光好君は、保護者や地域民の協力を得て、計算力向上等に特化した授業を展開し、参加児童が全員受け入れられるよう調整を進めていることを明らかにした。
最後に、布川好夫君が「ごみ行政」について具体的な施策を問いました。市長は指定ごみ袋の改良、訪問収集サービスの拡充を検討しており、地域住民との協力を強化する意向を示しました。特に、収集かごの設置補助についても見直しを行い、より利用しやすいサービスを提供する考えが示された。