令和3年9月2日の富里市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症対策や廃棄物分別収集、デジタルトランスフォーメーション等が議論された。市長の五十嵐博文氏は、新型コロナウイルスに関する現状を説明し、ワクチン接種が進んでいる現況を報告した。
「令和3年8月26日時点におけるワクチン接種率は62.8%で、6月以降高齢者の接種率がほぼ完了している」と述べ、副反応に関しては若年層への啓発が必要であると認識しており、特に20代、30代の対象者への接種推進が重要と強調した。市としては、新聞折り込みチラシやホームページを通じて情報発信を行なっており、接種の不安解消に努めている。
さらに、感染拡大が続く中、商店や個人事業主への支援策も実施しており、情報収集に務めている。市は、国や県が実施するさまざまな支援策に対して、漏れなく周知徹底を図っている。
次に、廃棄物の分別収集について、五十嵐市長は「プラスチックに係る新法への対応は、現在分別が実施されていない容器包装プラスチックの分別収集の在り方を検証している」と述べ、具体的な収集体制の見直しについて期待が寄せられている。
また、デジタルトランスフォーメーションに関連する質問には、具体的なアプローチと予算見積もりについて市の考えが示された。市は「今後のシステム導入を図るにあたって、綿密な検討を行い、市民サービスの向上を目指している」と強調した。
さらに、通学路の安全について、教育長の金杉章子氏は「現在、87の危険箇所を確認しており、交通対策を計画的に進めている」と明言した。市民からの意見も踏まえ、通学路の安全性を高めていく考えも語られた。
この定例会では、富里市が今後の感染症対策や環境問題、行政の効率化へ向けた取り組みを進めていく方針が確認された。市は引き続き市民とのコミュニケーションを図りつつ、積極的な施策展開を目指していく。