令和2年第1回富里市議会定例会が、3月17日に開催された。
この会議では、令和2年度の富里市一般会計予算や特別会計予算の審議が行われた。議案第1号として審議された富里市一般会計予算は、総額149億4,400万円で、前年比5%の増となる。
予算編成にあたる市の厳しい財政状況について、五十嵐博文市長は、"市民サービスを展開するため、事業の優先度を見極めた"と強調した。歳入面では、個人市民税やたばこ税の減少が見込まれる一方で、法人市民税や固定資産税の増加により、全体で前年度比0.6パーセント増の61億6,509万2,000円を計上している。
また、議案第2号の富里市国民健康保険特別会計予算では、被保険者数が13,647人と見込まれ、収納率は89.86%を見込んでいるほか、議案第3号では介護保険特別会計の増加が計画されている。特に、介護サービス給付の対象者の増加に伴い、6,813万円の増額が見込まれており、予算案は議決を経て可決された。
この他、議案第23号の令和元年度一般会計補正予算も審議され、3,025万7,000円の追加が行われ、174億7,340万5,000円とする項目についても可決された。特に、五十嵐市長は、この補正予算の必要性を指摘し、"市の様々な事業への影響を鑑みて適切に運用したい"と述べた。
さらに、協議の結果、後期高齢者医療特別会計予算や教育関連の議案も賛成多数で可決され、各議案は慎重な審議を経て無事に承認された。議会運営委員会からは、議会委員会条例の改正も提案され、総務建設常任委員会の所管事項に経営戦略室の所管が加わることが通過した。
最後に、副市長の石橋規氏が退職の挨拶を行い、長年のご支援に感謝を述べた。このように、充実した内容の本定例会は終了し、今後の市政運営に対する期待が高まる。